自分が使わなくなったものは、誰かの必要なものかもしれない。「捨てる」ではなく「循環」させる。
2020年4月から約2年間、片づけのプロ 日本ライフオーガナイザー協会が作るwebマガジン「片づけ収納ドットコム」のライターをしていました。
タイトル通り「片づけ」をテーマとした、暮らし全般の記事が掲載されたwebマガジンです。私がこれまで寄稿した記事を抜粋して、内容を補完しながらこのブログでも紹介します。
「捨てる」には罪悪感がつきまとっていた
片づけの悩みでベスト3に入るのが「捨てられない」こと。過去の私もそのひとりで、「捨てられない」というよりも「捨てたくない」と頑なに思っていました。「捨てる」という言葉に「もったいない」と罪悪感を感じ、まだ使える、もっと使わなくちゃ、あれも大事、これも大切、高かったし、思い出だしと理由をつけて、いろんなものを溜め込んでいたものです。
いまでも決してものは少ないわけではないけれど、自分の「好き」なもの「必要」なものを溜め込まずに日々使えるようになってきています。
捨てられない」「捨てたくない」気持ちは、ある女性のひとことから強まり、それがやがて「寄付」という形に変わっていきます。その女性は香港在住時のお手伝いさん(アマさん)。よれよれになって白っちゃけたインナーのタンクトップを捨てたことを、アマさんに指摘された話を、リンク先の記事から読んでいただけると幸いです。
「寄付する」という手放し方
片づけを学び、自分の住まいを整え始めたら、「捨てられない」「捨てたくない」気持ちと向き合うことに。なぜそう思うのか、そう思う気持ちはどこから来るのか、自分はどう暮らしたいのか、手放さずにその暮らしは実現できるのか、さまざまな自分会議(参加者は私のみ)が繰り広げられた結果、少しずつものを手放し、必要なものだけを残すことができるようになっていきます。
なかでも、思いきって手放せるようになったのは、どこかで誰かが使ってくれる「寄付」という形があり、それを本当に喜んでくれる人たちがいるとわかったから。自分が使わなくなったものを、世界のどこかで誰かが喜んで使ってくれるのは本当にありがたいこと。
「寄付」の結果を見せてもらえること
寄付して終わり、送りっぱなしではなく、手渡したあとの様子が見られると嬉しいものです。
私が寄付させていただいているNPO法人ワールドギフトは、寄付された物を手にして喜ぶ老若男女の写真がSNSに掲載され、その記事にはどれほど喜んでもらえているか、どんなニーズがあるのか、また寄付先の様子などもきめ細かく報告されています。先方からのご厚意で「Thank you! ○○」と名前を入れてお礼のメッセージを持ったお子さんの写真が送られてきたこともありました。このような発信があることが、こちらからも長く続けていくモチベーションになっています。活動されている方々のご尽力に感謝するばかりです。
特に、ものに愛着を持ちやすい人にとって、手放すことは大変だけれど。
それでも手放したいと思ったなら、「自分には不要になったものでも、どこかの誰かには必要なもの」として循環させることを考えてみてはいかがでしょう。
※元記事の片づけ収納ドットコムには手放し先のリストがあります。よかったら参考にしてみてください。https://katazukeshuno.com/list/
コメントを残す